中国近代の国家と社会 -地域社会・地域エリート・地方行政-
1921年に始まった広州市の市政改革は、伝統的商人自治を代議・代表制的な近代地方自治制度に再編しようというものであった。この改革を中核として担ったのは自衛武装組織としての商団であったが、国民党との対立により1924年に「商団事件」が起き、壊滅してしまった。この事件は国家統合と地方自治の相克を示している。「広州都市行政と商団」、pp.32-44.
日本上海史研究会