原不二夫著『未完に終わった国際協力 -マラヤ共産党と兄弟党』
1930年に結成され、89年に武装闘争を終結したマラヤ共産党は、当初は中国共産党の支部または下部組織として設立されたが、一貫して中国共産党の強い影響下にあった。一方で、この党はタイ共産党・インドネシア共産党・ベトナム労働党との協力関係も築いていた。最近資料が公開されつつあるマラヤ共産党についての日本語による最初の本格的研究である。pp.113-115.
『華僑華人研究』第6号、日本華僑華人学会