内藤理佳著『ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産 - 「マカエンセ」という人々』
1999年までポルトガルが統治していたマカオには、ポルトガル人の血を引く「マカエンセ」と呼ばれる人々がいる。内藤氏のこの著書は、マカエンセについての日本語による初めての専著であり、学術的意義も高い。特に、ポルトガル語に堪能な著者だからこそ可能であったインタビュー記録は貴重である。
『華僑華人研究』第12号、pp.73-75