アジア女性神学の軌跡とひとつの到達点 –黄慧貞の著作(Wai-Ching Angela Wong, “The Poor Woman”: A Critical Analysis Theology and Contemporary Fiction by Women. Peter Lang, New York, 2002, 176pp.)に寄せて-
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本書はアジアが非植民地化の過程のなかでいかに神学とりわけ女性神学を発展させてきたかについて論じている。この神学は歴史的に「国家建設」の問題に取り組み「反帝国主義」を担ってきたという。また、神学と文学における女性描写が論じられて、アジア女性の多元的アイデンティティー獲得と自己回復について述べられている。アジアの女性神学は未完成であるが豊かな可能性を持つことが示されている。 pp.