アラスカにおける地下資源開発と先住民 石油開発をめぐるグィッチン社会の事例から
平成18年度国立民族学博物館公開シンポジウム「北アメリカ先住民社会と開発」
石油開発と環境保全運動がせめぎあい、先住民の法整備や社会的地位の確立に大きな影響を与えてきたアラスカの歴史を整理し、先住民社会が置かれている社会状況や生活権との関連を分析するとともに、複数の石油開発計画に対する各先住民社会の対応やその背景にある主張を対比させ、現代のアラスカにおいて社会的生存を図ろうとする先住民社会が抱える課題や先住民社会の主張について考察した。