ユーコン川におけるサケの先住民による利用と資源管理に関する諸問題
国立民族学博物館シンポジウム「先住民族と海洋資源の開発:利用・流通・管理」(平成15年度~平成18年度科学研究費補助金 基盤研究(A)「先住民による海洋資源の流通と管理」研究成果報告会)
ユーコン川上流域の先住民社会によるサケ漁と漁獲の分配が持つ社会的重要性について指摘するとともに、文化伝承の危機や燃料価格の高騰といった状況変化に対応した伝統的生活手法の柔軟な活用について報告した。さらに上流域の先住民社会がサケの生計漁撈を行うにあたって直面する様々なレベルでの対立構造を整理し問題の構造を明らかにした。最後に、これらの問題解決に向けた先住民社会の動きについて言及した。