「社会問題の国際化」戦略を志向する先住民社会 開発・環境・資源問題に対するアラスカ先住民の事例から
日本文化人類学会第46回研究大会 広島大学 東広島キャンパス
近年、アラスカの先住民社会は環境・環境・開発といった諸問題に対応する際に、従来のように国家の内側に閉じ込められたままの不利な状況を強いられながら運動を展開するのではなく、様々なレベルで問題の「国際化」をはかることで問題の構図を作り替え、解決を目指すようになってきている。本発表では、石油開発反対運動および河川の環境改善運動のふたつの事例を取り上げ、これらの「国際化」戦略について検討した。