アラスカ先住民社会におけるメンター教育
日本文化人類学会第52回研究大会
アラスカの先住民社会では、親以外の年長者による若年者への教育(メンター教育)が伝統的に行われてきた。その内容は、狩猟漁撈採集活動、野外での生存技術、現地語などで、背景にある哲学や規律(discipline)の伝授こそが重要であるとされた。本発表では、当該社会におけるメンター教育の特徴や現在行われているメンター教育について報告し、問題を抱える若年者への支援への応用について考察した。