アラスカ先住民は日本からの土産にどう応答したか‐私的贈与論の試み
井上敏昭
日本文化人類学会第58回研究大会
日本文化人類学会
北海道大学
https://drive.google.com/file/d/1CST4hFL3q0ZEnrhnlLb-Rz3SM0jQjkoz/view
アラスカ先住民グィッチンは発表者が持ち込んだ異文化の社会慣行(手土産)をかれらの文化的文脈で理解し、自文化の贈与慣行(食物分配)をベースに新たなやり取りを編み出すことで発表者との関係構築・維持を目指した。またかれらの返礼は、発表者の手土産を参考にかれらの発表者観を反映したものと変化していった。 このように二重の意味で発表者の行動への応答が立ち現れた。