日本FP協会/調査研究レポートNo.114
グローバル化、貿易自由化の流れの中で、多くの商品は生産拠点である途上国を複雑に経由して消費地である先進国に運ばれてくる。資本主義の基本原則は安く作り高く売る裁定取引にあり、必然的な流れである。このような、調達から生産、流通の一連の流れ(サプライチェーン)が国境をまたいで長くなるなか、倫理的調達、倫理的貿易は企業のリスク管理だけでなく、もはや収益に影響を及ぼすとも考えられるようになった。本レポートは倫理的貿易の定義やこれまでの変遷を紹介し、EUの貿易戦略における倫理感について述べている