YN, YY相互作用とダブルΛハイパー核の結合エネルギー

姫野宏幸, 亀山浩文, 山本安夫, 池田清美

日本物理学会, 1993年秋の分科会（素核分科）

日本物理学会

高知大学 朝倉キャンパス

Σ、Λ粒子等ハイペロンを構成要素とする原子核は、核子とのPauli排他律が作用せず、束縛機構が核深部の情報を直接反映するという著しい特徴を持つ。ΛΛ6He核を例に、現実的YN,YY相互作用を用いたΞ-N転換をも含む理論的解析の結果を報告した。複雑なスピン依存力を持つYN, YY相互作用の処理には我々が開発したGauss型基底関数を用いる組み替えチャンネル結合法が有効であることも併せて報告した。