組み替えチャネル結合変分法による三体力を含む三核子束縛系の研究
亀山浩文, 上村正康
日本物理学会, 1989年秋の分科会(素核分科)
日本物理学会
宮崎大学
二体の核力のみを用いて三核子束縛系を解くと、その束縛エネルギーは実験値より1MeVほど不足することが知られている。この結果は三体力の存在を強く示唆する。本講演では現実的二体の核力に加え、TM型の三体力を含む三体計算を行った。その結果、カットオフ・パラメータを適当に選べば、三体力を導入することにより、三核子束縛状態の様々な実験値をより良く説明することができることを示した。