指示詞と佐久間鼎の語法研究 ――W.G. Astonと松下大三郎との比較から――
2015年度第2回 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所「通言語的視点から見たオーストロネシア諸語の情報構造」研究会
佐久間鼎の研究歴のうち、独仏滞在期(1923-1925)を中心に概観した。これはその後の文法研究の基礎となる考えが得られたことを、当時の雑誌への寄稿から述べた。そして、その独創性を、W. G. アストンと松下大三郎の文法と比較しながら述べた。その結果、佐久間がやはり指示詞の理論の創始者と言っていいほど大きな足跡を残したことを述べた。