Conference

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Name Kakegawa Tomohito
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Title

ヒトケラチノサイトを用いた実験創傷治癒系における初期応答遺伝子の網羅的解析 

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日本薬学会第133年会(横浜)

Publication Date

2013/03/28

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Summary

【目的】皮膚の創傷治癒過程では、細胞の遊走、増殖及び分化がおきる。既に創傷治癒反応初期の翻訳及び転写過程が治癒に与える影響を実験創傷治癒系において検討し、創傷後 20分までのmRNA翻訳過程と同40~60分間のmRNA転写過程が、matrix metal proteinases(MMPs)の活性発現を介した細胞遊走に重要な役割を担っていることを報告している(薬学会第 124年会)。本年度は、創傷後 40~60分間における転写調節について、創傷後 50分時点の細胞のトランススクリプトームの解析を行い検討した。
【方法】ヒトケラチノサイトHaCat細胞を用いた実験創傷治癒系において、創傷作成50分後に細胞から全 RNAを抽出し、トランスクリプトーム解析を行った。
【結果・考察】54,357 プローブを用いたトランススクリプトーム解析の結果、発現が創傷作成後に2 分の 1 以下に減少及び2 倍以上に増加した遺伝子数は、それぞれ1,172及び1,397 であった。発現が2 倍以上に増加した遺伝子のうち、約130は転写因子及び転写調節因子関連であった。創傷治癒への関与が報告されている遺伝子では、collagen type IV alpha 1、integrin alpha 6及び epidermal growth factor receptorの発現が増加し、fibrinogen、chemokine (C-X-C motif) ligand 5、heparin-binding EGF-like growth factor及び catenin beta 1の発現が2 分の 1 以下へ減少した。また、創傷治癒への関連性が予想される遺伝子では、angiopoietin 2、insulin-like growth factor 1 receptor及び4種のtumor necrosis factor receptor superfamilyの発現が2 倍以上に増加した。今後、今回明らかにした創傷治癒の初期に発現調節が観察された因子とMMPs活性発現の関連性を明らかにする予定である。

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