大腸菌ポリアミン要求株にポリアミンを添加するとMW62000の蛋白質(p62)の合成が著しく増加する。そこで、この蛋白質を均一に精製し、その蛋白質の性質を検討した。p62はS100とリボソームに存在していたが,精製はS100分画より、DEAE- Sephadex A-50(I)、Sephadex G100、DEAE-Sephadex A-50(II)、Affi-Gel Blue column chromatographyを用いて行い均一な蛋白質を得た。p62は塩基性蛋白質であるが、poly(U)やpoly(A)とは結合しなかった。AUG依存の30S開始複合体形成は、この蛋白質により促進を受け、カスガマイシンが存在すると、この促進がさらに大きくなった。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)