枯草菌の胞子形成をモデルとして 、枯草菌を-
difluoromethylarginine (DFMA)存在下で培養すると、主要ポリアミンのスペルミジン(SPD)低下に呼応した、胞子形成の遅延が認められた。そこで、枯草菌の胞子形成に必須な遺伝子のうち、spo0KAに着目し、その発現に対するSPDの影響を調べた。Spo0KAは、対照で培養開始約3時間から現われ、その後2時間で最大となるのに対し、DFMA添加時には約4時間で現れ、その後2.5時間で最大となった。以上のことから、Spo0KAは対数増殖期に発現しているが、胞子形成時に増加することが明らかとなった。更に、以前示された、SPD含量の低下による胞子形成の遅延が、Spo0KA発現の遅れによることが示唆された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)