マウスリボソーム蛋白質L32 mRNAの翻訳抑制に必要な配列に特異的に結合するp47L32/p44 L32の役割を明らかにするために研究を行った。p47L32/p44 L32の活性はリボソーム蛋白質mRNA-リボ蛋白質複合体の画分より重い画分に存在し、また、TPA及び血清で刺激した場合、より重い画分ヘシフトした。一方、リボソーム蛋白質mRNAの翻訳抑制が特異的に起きた濃度のラパマイシンで細胞を処理すると、p47L32/p44 L32の活性はポリソーム画分から検出されず、細胞質中の活性も著しく減少した。この時、リボソーム蛋白質mRNAの翻訳効率は著しく低下した。以上のことより、p47L32/p44 L32は、リボソーム蛋白質mRNAの翻訳効率の上昇に関与している可能性が示された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)