リボソーム蛋白質mRNAの翻訳は、免疫抑制剤ラパマイシン(RPM)により阻害される。そこで、同mRNAの5’-ポリピリミジントラクトヘの結合蛋白質p56L32に対するRPMの影響を調べた。Jurkat細胞中のリボソーム蛋白質L32 mRNAは、RPM添加によりmRNA ribonucleo protein complex
(mRNP)画分に移行した。一方、mRNP画分中のp56L32活性は、RPM添加により上昇した。mRNP画分においてp56L32の結合活性が上昇すると、リボソーム蛋白質mRNAの翻訳効率が低下することから、p56L32はリボソーム蛋白質L32 mRNPの翻訳系への移行を抑制するという作用を持つことが示唆された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)