創傷治癒促進作用を持つ新規神経成長因子様化合物MS-818 (2-piperadino-6-methyl-5-oxo-5,6- dihydro(7H)pyrrolo[2,3-d] pyrimidine maleate)は、ラット培養血管平滑筋細胞およびヒト胃癌細胞TMK-1の分子量約65kDaタンパク質のチロシンリン酸化を誘導した。そこで、 paxillin及びfocal
adhesion kinase (FAK)等のチロシンリン酸化に対するMS-818の作用を検討し、paxillinのチロシンリン酸化の顕著な誘導が確認した。このことから、MS-818が細胞接着因子を介したシグナル伝達系に影響を与えていることが示唆された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)