生物に普遍的に存在しているポリアミンは、DNAやRNAとの相互作用や蛋白質生合成への影響等について研究がなされている。しかし、ポリアミンの生理的役割およびその作用機構に関しては不明な点も多い。そこで顎下腺におけるアンドロジェンとポリアミンの相互関係を更に研究する為に、ラット顎下腺からS-100を調製し、RNase処理を行い、DMSにより[14C]-スペルミンと架橋した。これをSephadex G-100カラムにかけ、2つの14Cピークを得た。SDS-PAGEとフルオログラフィーにかけた結果、第一のピークからは分子量3.5万と6.8万のスペルミンと結合した蛋白質が得られ、一方、第二のピークからは分子量約2.2万のスペルミンを結合した蛋白質が得られた。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)