創傷治癒での関与因子を明らかにするため、ヒト血管内皮細胞 (HAEC)及び平滑筋細胞 (HASMC)を培養し、直径1.5mmの創傷面を作製し実験創傷とした。HAEC では有意に修復促進作用を増強する増殖因子は見出せず、一方、HASMCでは血小板由来成長因子:PDGF-AB及びアンギオテンシン IIにより修復促進作用が増強された。更に、HASMC及びHAECを共培養すると損傷面の修復能が高まった。以上より、共培養での増殖因子発現はin vivoでの創傷部位でのそれを反映していると考えられる。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)