TOP mRNAに結合するHeteogeneous nuclear Ribonucleoprotein (hnRNP) Dに対
するラパマイシン(RPM)の影響を検討した。RPMへの感受性が高いラット耳下腺では、RPMによりS100分画のhnRNP D p45が増加したが、ポリソームで減少した。FK506では変化が見られなかった。Pull down assayでは、p45がperipherinと結合していることが確認された。更に、RPMがhnRNP Dのリン酸化を低下させることが示された。以上から、hnRNP D は細胞骨格に結合しているが、RPMによって脱リン酸化が起こり、中間体フィラメントから解離することでTOP mRNAsの翻訳が低下すると考えられる。