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Basic information
大腸菌の外膜タンパク質であるOmpF及びOmpCは、浸透圧の増加に伴い、OmpFの発現は低下し、OmpCの発現は増加すること、さらにこの調節は、OmpR及びEnvZの両蛋白質がおこなっていることが知られていた。これに対し、本論文では、pH6以下の酸性では、中性と異なり、OmpC、OmpF共に浸透圧の増加に伴い発現が抑えられること、また酸性での調節にはEnvZが関与していないことを明らかにした。また、ompC、ompFの欠損株、およびompRの欠損株の増殖を調べた結果、OmpC、OmpFは酸性で低浸透圧の条件下での生育に必要であることが示唆された。 |