結合織への薬物の分布
秋元雅之.
血管壁はエラスチンおよびコラーゲンなどの結合織を構成するタンパク質に富んだ組織である。薬物の中にはこの様な組織に特異的に蓄積・結合する性質を有するものがある。それらの結合機構には血管壁での架橋反応に関係するリジン残基やアルデヒド残基との反応が示唆される場合が多い。イミダゾール類についても血管壁への集積が認められているが、その結合様式が架橋形成と密接に関連することが推察されることを紹介した。
「薬物動態」(アドメライン)
14巻
1号