超高齢化社会を迎えた日本は、集中治療を必要としない高齢者が増え、家庭でも社会でも介護者が不足している現状がある。病院も自分の家で家族と一緒にいながらの医療提供を強く望んでいる。環境看護は、患者や高齢者の環境を適切に改善するだけでなく、罹患も防ぎ、充実した生活を送ることを意味している。健康な長寿を持つ高齢者の数を増やすことによって医療費の削減にも繋がる。ここでは、高齢者の健康的な照明として人工太陽光に焦点を当て、非アルコール性脂肪肝炎、喘息および食物アレルギー、および潰瘍性大腸炎の動物モデルでの研究結果を基にした臨床上の有用性から、高齢者の環境看護へどう適用できるか提言する。