ラット肝臓移植モデルにおいて、肝臓移植後、血清中に高発現する抗ヒストンH1ポリクローナル抗体が強い免疫抑制活性を有することが報告されている。本研究では抗ヒストンH1抗体が示す免疫抑制活性の分子メカニズムを明らかにするため、抗ヒストンH1モノクローナル抗体(16G9)を作製し、抗体が認識する分子について探索を行った。FACS実験の結果、16G9がT細胞、B細胞、CD11b+単球/マクロファージを含む脾細胞表面の分子を認識しcross-reaction,することで免疫抑制活性を発現していることが示唆された。
PP.137-143