南アジアの多元的開発戦略とその課題
南アジアの特質として多民族、多宗教、多文化、多言語が挙げられるが、一方で様々な負の遺産も混在している。カースト制、教育の性差、余命の性差、所得分配の格差や高い乳幼児死亡率など人類学的、社会学的、経済学的な部分も内在している。今回は数カ国ある南アジアの中で最も軸をなしている2大国インドとパキスタンを選び、この2大国とは異なる経済発展を成し遂げているスリランカを加えながら1990年代までにどのような経済開発戦略を用いて発展していたのか、そのプロセスの特徴その課題について分析する。
城西国際大学紀要 第19巻 弟6号 観光学部