研究課題番号:15K01600
(2015~2017年度:468万円)
研究分担者:荒木雅信(大阪体育大学)
本研究の目的は、ライフセービングのボードパドリング用エルゴメータ(BPエルゴメータ)を用いてボードパドリング中の作業成績、3次元動作、および筋活動様相を明らかにすることである。申請者らは、先行研究において室内50mプールでの全力パドリングを分析することによってボードパドリング中のストローク特性および動作特性を世界に先駆けて明らかにした。次の課題として、競技で行われる約600mの距離におけるストローク動作の経時変化や筋活動様相などを明らかにすることが期待されるが、自然環境下において600mのパドリング実験を行うことは多くの制約を受ける。そこで、BPエルゴメータを用いることにより、比較的安定した環境で簡便にパドリング中のバイオメカニクス的諸量を定量化できると考えた。しかし、これまでにBPエルゴメータを用いた学術的研究は報告されていない。したがって、本研究によって今後BPエルゴメータを用いたトレーニング方法を確立するための基盤を構築することが期待される。