復旦大学中国言語文学部張岩冰先生は、2000年に、『第二の性を読み取る』(『审视第二性』)というエッセイ集を出版し、文学や映画作品の中の多くの女性像を独特な視点から解釈している。
張先生はディズニーアニメ『ムーラン』について、理想像としてのムーランは、実際の女としての性別体験を隠蔽されたと批評している。著者が指摘するように、ジェンダーの視点から『ムーラン』を捉えることにより、性差文化構造の中にいるムーランの扮装と代行が解消していく。そしてそのように読み直すことでムーランを再評価する視点を切り開くことができる。