麻酔下ラットにおけるワサビ辛味成分アリルイソチオシアネートによる胃粘膜微小炎症の惹起 ―TRPA1チャネルの関与―
生体機能と創薬シンポジウム2015 (千葉・日本大学薬学部、2015.8.27~28)
[概要] ワサビ辛味成分アリルイソチオシアネート (AITC) はラット胃粘膜において血流増大と血管透過性の亢進を誘起し、胃粘膜炎症を惹起することが明らかとなった。また、この現象のうち胃粘膜血流増大はTRPA1を介するが、血管透過性の亢進は上皮細胞および神経細胞のTRPA1のどちらも介さないことが示唆された。炎症時の血管透過性はNOによって制御されていると考えられた。〇山浦しずき、田嶋公人、渡邉裕斗、高野翔太、堀江俊治(ポスター発表)*山浦しずきさんポスター優秀発表賞を受賞