[概要] デキストラン硫酸ナトリウム1%で7日間飼育したマウスは、大きな器質的変化がなく、炎症性細胞の増加が認められることから、軽度炎症性腸疾患のモデルと考えられる、また、コリンエステラーゼ阻害薬の連投処置は好中球浸潤の指標であるMPO活性を抑制したことより、増大した内因性アセチルコリンがα7ニコチン性アセチルコリン受容体を刺激して抗炎症作用を発揮したものと考えられた。今後、このモデル動物を用いて軽度な炎症を起因とする過敏性腸症候群などの腸疾患の病態解明を目指していく。
〇森 安大、田嶋公人、堀江俊治(口頭発表)