マウス覚醒下生姜成分6-ジンゲロールの基礎胃酸分泌抑制作用:TRPV1の関与とカプサイシンとの併用
○奥見裕邦、田嶋公人、松本健次郎、成暎実、並木隆雄、堀江俊治
第29回和漢医療薬学会学術大会(北里大学薬学部)
[概要] 辛味成分6-ジンゲロールは、覚醒下マウスにおける基礎胃酸分泌反応を抑制することを見出した。この薬理作用はTRPV1を介すること、胃管腔からTRPV1直接刺激による局所性作用と吸収過程を経て発現する全身作用の協調であることが示唆された。また、低用量のカプサイシン及び6-ジンゲロールの併用は相加作用として、基礎胃酸分泌を抑制することも明らかになった。