胃粘膜上皮バリア機能調節におけるワサビ受容体TRPA1の役割
堀江俊治、松本健次郎、田嶋公人
胃粘膜上皮において、アリルイソチオシアネートが上皮バリアであるタイトジャンクションバリアが破綻し酸が組織内に浸潤したにもかかわらず胃損傷に至らなかった理由は、外来性知覚神経上にあるTRPチャネル(TRPV1およびTRPA1)が胃粘膜の緊急状態を感受し、知覚神経より神経ペプチドを遊離させて胃血流を増大させたため胃損傷が回避されたと考えられた。
ULCER RESEARCH
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