東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市大島において、被災後約1年の自宅に居住する主婦(自宅)7名(50±4歳、身長158.9±4.4 cm、体重62.6±6.9 kg、BMI 24.8±2.5)と仮設住宅に居住する主婦(仮設)4名(79±2歳、身長146.5±2.6 cm、体重45.8±7.8 kg、BMI 21.2±3.0)の栄養摂取状況を調査比較した。エネルギー消費量(EE)は3軸活動量計(タニタAM-120)を用い、栄養摂取状況は食事写真から分析(旭化成ライフサポート「げんき!食卓分析センター」)した。統計処理にはt検定を用いた。EEは、自宅2127±198 kcal vs 仮設1495±295 kcalであり、共分散分析により体重が共変量として確認され、有意差は認められなかった(p=0.23)。エネルギー摂取量(EI)は、自宅1933±381 kcal vs 仮設1402±237 kcalであり、共変量は確認されず有意差が認められた(p=0.03)。日本人の食事摂取基準2010を参照することにより、仮設居住者は活動量および栄養素等摂取量を増加させることが必要であると示唆された。