ビル・ヴィオラのヴィデオ・インスタレーションについて
ビル・ヴィオラのヴィデオ・インスタレーション作品のうち、実際にみることのできた20作品について、主にその表現形式の面から記述を試みた。初期作品において、ヴィデオ・インスタレーションというメディアの特性に注目した彼の表現は、次第に映像自体に集中するようになる。中期の発展の後、近作においては、超スローモーションの使用や歴史的絵画への言及、人々の主観的感情表現に特徴がみられる。
城西国際大学紀要第15巻第5号 P167-182