D.W. グリフィスにおけるショット構成に関する一考察 バイオグラフ社時代の短編2作品をめぐって
グリフィスの初期短編2作品の分析をとおして、その編集技法を考察した。『封印された部屋』(1909)の前半では1カット・1シークエンスの、後半では2つの場所を同時にみせる編集技法の、それぞれ特徴的な例をみることができる。『境界州』(1910)においては、のちの『並行編集』へと発展する、より動的な編集技法をみることができる。
城西国際大学紀要第17巻第5号 P29-43