本研究は、接客場面でのコミュニケーションに焦点を当てその重要な要素を抽出し、言語教育に応用することを目的としている。先行研究では厚労省による「職業能力評価基準」の宿泊業を参照しつつ、レセプション業務を中心に想定される場面から会話文とCan-doディスクリプターも作成した。日本語については「就労場面で必要な日本語能力の目標設定ツール」(厚労省委託事業2020)の就労Can-doリストに基づいて分析し、英語はCEFRのインターアクションの項目を使用し、分析した。このレベル付けのプロセスと結果についても報告した。