「察する」とは何か、その発話解釈のメカニズムを探る ー関連性理論からの試みー
本研究では、日本のおもてなしに欠かすことができない「察し」とは何かを語用論の関連性理論の観点から分析・考察することを目的とした。「察し」は、本来、話し手の発話、表情や態度から聞き手がその意図を推し量る行為であることから相手を思いやる心につながるものである。実は、それは発話解釈のメカニズムを解明する関連性理論の観点から分析できると仮定し、「察し」の分析を試みた。pp1~22
「城西国際大学紀要」第26巻第2号(国際人文学部)