本研究では、接遇•歓待ビジネスにおけるおもてなしの「心」を伝える会話文を日本人社員から抽出し、意味公式の単位を連鎖として分析•検討し、日本語教育に還元することを本研究の目的とした。
従来、「心」を読みとる力は、文化的・精神的な側面から扱われることが多かった。しかし、本研究では、外国人学習者に対してそれらを言語知識として提示することを目指す。接遇・歓待ビジネスの現場で使用される日本語を「おもてなしの日本語」とし、それらを談話単位で捉え、言語として埋め込まれた「心」の本質を探った。
pp.42-52