プラトン『ヒッピアス(小)』における対話の分析
Master of Lettres 号学位論文に基づき、対話篇を安易にプラトンの間接的主張ととらえる弊を、当の信奉者に見えるようにする意図のもとに、単層的な読み方故に、『ヒッピアス(小)』解釈を分岐させてきた解釈上の「問題」を取り上げ、信奉者謂う所の「問題」の根を、対話の進捗を正確に分析する事によって、明らかにし、「問題」の解消を図る為の対案を提示する。下記研究発表「プラトン対話篇の分析 ---方法論と『ヒッピアス(小)』への応用」における方法論を援用した論文。
東京大学大学院人文社会系研究科西洋古典学研究室『東京大学西洋古典学研究室紀要』1(1999), 20-46