クロマルハナバチの商品化--外来生物法と国内外来種問題について
2006年9月に施行された外来生物法においてトマトの授粉用昆虫として農業用に導入されているユーラシア原産のセイヨウオオマルハナバチが特定外来生物に指定され、その使用には法的な規制がかかることが決定した。そのセイヨウオオマルハナバチに代わる授粉用昆虫として日本の在来種であるクロマルハナバチの利用に期待が集まっているが、クロマルハナバチの利用においてもその利用方法によっては様々な生態リスクが伴う可能性があり、今後の普及においては慎重に行う必要がある。
昆虫と自然 41(5), 37-40