(H29~H31:429万円)
本年度が最終年度。本研究は、現況の社会福祉供給体制の中で、近年新たな問題解決主体、特に「制度の狭間」の支援主体として台頭しつつある社会的企業が、供給体制下においてどのような位置を占め、どのような支援を展開し、更にはどのような役割を果たしているのか、同主体が活動する地域内の行政・各供給主体の関連の中で検討することを目的としている。社会的企業という主体の実態、役割・機能については研究が蓄積され、重要な知見も提示されつつあるが、地域に存立する他の主体との関係の中で、その意義・役割を解明する研究は少ない。本研究は、社会的企業を地域の諸主体との関係との関係の中に位置づけ、供給・利用サイドの各面から、質・量的調査によってその意義・役割を解明すると共に、「制度の狭間」を支援する新たな供給体制のモデルの措定を試みるものである。