農業のフィールドや農業に関わる施設が生物多様性をはじめとする自然環境や文化的景観として注目されている。ため池は水面確保や地域の農業基盤技術面から価値が再評価されている一方で立地の悪さや小規模ゆえの管理の悪さ、脆弱性が指摘されている。また、自然とのふれあい環境としては溺水事故などの危険性から十分に活用されているとはいい難い。周辺環境を整えることで、ため池を水利面だけでなく、レクリエーションや環境教育など多面的に活用することの重要性を述べた。
series 70, vol.40 no.13, p.26-30