メンタルヘルスファーストエイド(以下MHFA)は、メンタルヘルスの問題を持つ人への早期介入の方法として、精神科以外の医療職や一般の住民が用いることのできる技法である。本研究ではMHFAに関する国内外の文献レビューを行い、MHFAを用いたメンタルヘルス支援の内容と研修方法について整理し、MHFAを用いた妊産婦のメンタルヘルス支援の可能性について示唆を得ることを目的とした。検索された159文献から除外条件、包含条件に基づいて選択した38文献をレビューの対象とした。研修の対象者は、精神科以外の医療職(医師、看護師、薬剤師等)とこれらを目指す学生、地域住民などであった。研修前後の評価では、精神疾患と精神疾患患者への理解、自殺予防のスキルが高くなっており、助産師がMHFAによる対応方法を学ぶことによって、妊産婦の自殺予防やメンタルヘルス支援に役立てられる可能性が示された。
担当:文献検索, 文献検討, ポスター作成
発表者:宮澤純子, 山田万希子, 飯島亜樹