基礎看護学領域において、学部のディプロマポリシー、「社会人基礎力」および「学士力」を包含させて、基礎看護学領域の到達目標に対する学生の自己評価表(以下、到達度自己評価表)を作成した。到達度自己評価表を活用し、入学直後の看護大学1年生および基礎看護学領域の履修を終了した3年生との自己評価の相違の実態を明らかにすることを研究目的とした。
対象は看護学生1年生118名、3年生117名。調査期間は平成28年4月~5月。調査内容は基本的属性6項目では性別、年齢、家族構成等を、到達度自己評価30項目では、知識・理解(9項目)、汎用的技術(3項目)、態度・志向性(15項目)、総合的な学習経験と創造的思考力(3項目)について調査し、10段階(そう思わない~そう思う)のリッカート法で回答を求めた。分析にはSPSS Ver23.0を用い、到達度自己評価は、学年差をマンホイットニーU 検定で比較した(p<0.05)結果について報告した。
データ収集およびデータ集計作業