リフレクションの記録内容の比較分析からみた基礎看護学実習におけるペア実習の学習効果　

基礎看護学実習におけるペア実習の学習効果を明らかにすることを目的として、リフレクションの記録内容をテキストマイニングと質的内容分析にて一人受け持ちと二人受け持ちの群間で比較した。結果、印象に残った看護場面に特徴的な単語は、一人受け持ちは人物とその行為を示す単語、二人受け持ちは患者の観察から得られた単語であった。両群とも【患者の特徴に合わせた援助】が良かったとの振り返りが最も多かった。一方で一人受け持ちは【患者の特徴に合わせた援助が十分計画・実践できない】と【援助のための準備が十分でない】が問題だったとも振り返っており、二人受け持ちではこれらの振り返りは少なかった。
　
研究計画、情報収集・分析、執筆全般にわたり、first authorとして主導した。

城西国際大学紀要　看護学部　29 (8), 1-16.