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Basic information
COVID-19に伴い、臨地実習の受け入れに変更が生じた看護系大学は約8割あり、そのうち、学内実習への変更に至ったのは、同じく7-9割にのぼる。臨地実習の代替としての学内実習では、事例展開やシミュレーション学習が広く行われている。しかしながらこれら学内実習では、学生は対象が病を抱えながらも生活する一人の“人”として関わるという意識をもちにくい。このようななか、患者のリアリティーさや患者への看護、患者を取り巻く環境が患者に与える影響がみえるよう工夫したオリジナルの動画教材を作成し、事例展開やシミュレーション学習に組み入れた。このことによって、代替実習では補うことが困難なこととして指摘される、療養環境がみえづらい、看護師の実践をみることができない、患者に専心し、患者との関係において、回復を願う気持ちなどを感じにくい、ことを補いながらの学内実習の効果をみることができた。 |