養護実習後の教職実践演習における養護実習の学びと課題に関する発表資料とレポートを分析し、養護実習の学びの構造を検討し、養護実習の充実に向けての示唆を得ることを目的に、2016年6月に「養護実習」を実施した本学養護課程履修生18名の「教職実践演習」において提出したグループ発表資料及び最終レポートについて、内容分析の手法にも基づき、実習経験と学びが記述されている文章(記録単位)を抽出しコードとした。意味内容の類似性により整理分類しサブカテゴリー、カテゴリーとしてまとめた。カテゴリー間の関係を分析整理し構造化した。その結果、実習の実践と学びを関連させて意識づけできるように実習内容を具体化し、知識と融合できるような実習過程の構築に向けて検討が必要であることが示唆された。また、教職実践演習においては、学びを机上のものに止めず、再度実践の場での確認や現職の養護教諭との検討の資料として実習の充実に向けていく必要がある。