新潟県の児童愛護運動の展開
第15回 立正大学社会福祉学会 (於 立正大学)
児童保護の成立期とされる大正後半期より行われた妊産婦及び乳幼児保護事業の啓蒙的側面をになった活動として児童愛護運動を取り上げ、新潟県での展開を明らかにしたものである。一般住民を巻き込んだ大イベントであり、育児衛生知識や育児施設の普及に貢献した点、地域的問題の解決が目指されたことは評価できるが、啓蒙運動に力を入れ常設施設の設置が進まなかったこと、あまり抵抗もなく戦時厚生事業に取り込まれていったこと問題点としてあげた。