(研究ノート)日本の社会事業形成過程に関する研究の成果と課題
日本の社会事業形成は、社会事業成立の時期を感化救済事業期と捉える論と大正中期から後期と捉える論の2つが展開されている。両者は社会事業の形成を説明する要因や、社会事業形成の指標を用いている点は共通している。社会事業をどのように捉えるかによってその成立期が異なっており、全国的な研究のみでは社会事業の形成過程を説明することに限界が生じている。この限界を解消する方法として地域社会福祉史研究を取り上げた。
『城西国際大学紀要』第28巻 第3号 福祉総合学部